2022年3月 – 世界のプレミアム・モーターサイクルの中でも「楽しさ」と「デザイン」を満たせる「本当に遊べる」モーターサイクルやeBikeに的を絞り、日本に紹介を続けているモータリスト合同会社(東京都大田区)。3月24日から開催される「東京モーターサイクルショー」でも取り扱い車種を紹介するブースを構え出展するが、ここで日本初上陸となる新ブランド、モートロン(MOTRON)をデビューさせる。モートロンはEICMAや過去のモーターサイクルショーで発表されたことがなく、実車の展示はKSR社によるプレスイベント[MOTO REPUBLIC 2021](2021年9月)で一部のメディアに紹介されたにとどまっており、この東京モーターサイクルショーが事実上のワールドプレミアとなる。

MOTRON(モートロン)。「一生をパッセンジャーとして過ごすのか?もう待つだけの時間は終わりにしよう。アドレナリンに火をつけ、自らの手でスロットルを開け、非日常の世界に羽ばたかないか」とライダーをあおるキーメッセージを放つ、オーストリアの新興ブランドだ。デビューは2021年4月。全く新しいブランドとして2020年11月のEICMA(ミラノ国際モーサイクルショー)で発表の予定がショーの中止によりかなわず、春からのライデイングシーズンに向けてグループのBrixton(ブリクストン)やCF Motoとともに、オーストリアやドイツでショップを構えるモーターサイクルアパレル&アクセサリー・チェーン、Louisの店頭で展開されたBIKE DAYS 21で開催されたイベントで静かに始まった。その後、ラインアップを拡充し、KSRグループのブランドの中でもフルラインアップを持つ唯一のブランドとして位置づけられてる。

KSR

モートロンを支えているのはKSRグループ(KSR Group GmbH)だ。オーストリアを本拠に中欧の多くの地域で年間60,000台を超えるモーターサイクルやスクーターを、2300軒を超えるディーラーネットワークを通じて販売するディストリビューターとして知られる同社は、Kirschenhofer(キルシェンホーファー)兄弟が経営のかじ取りを行うファミリー企業。1916年に現オーナーの曽祖父が商社としてビジネスを開始して以来、取扱商品を拡充。1996年にモーターサイクルビジネスに参入し、2004年にはオリジナルブランドを冠したモーターサイクルを発売している。地元オーストリアはもちろん、フランス、イタリア、スペイン、ベルギー、オランダに支社を構え、また中国にも拠点を有している。取り扱いブランドは多岐にわたり、モーターサイクル関連ではCFMOTOやロイヤルエンフィールド、NIU、イタルジェットなどの独占販売権を欧州の多くの国で保有している。これに加え、オリジナルブランドとしてKSRブランドを皮切りにBrixton、Lambretta(イノチェンティと協業)、と徐々に「世界に発信できるブランド」を育ててきている。このKSRグループの最新ブランドとして、また自社名を冠したKSRブランドに代わる全くの新しいフルラインアップブランドとして登場したのがMOTRON(モートロン)ということになる。

モータリスト合同会社は、Lambretta(ランブレッタ)ブランドの再興を期した2017年以来、KSRグループと親しくビジネス関係を築いてきた。モータリストが誇る、日本国内に豊富な部品在庫を持ち徹底的に販売店をサービスする安全・安心の仕組みや、値引きに頼らない丁寧な販売手法、オリジナル・ランブレッタを大切にする伝統と革新の融合の実現などがKSRグループでも高く評価され、同グループが保有するすべてのブランドの販売代理権を受任するに至っている。こうした中、モータリストの販売網に供給し、日本市場で受け入れられお客様に愛していただけるラインアップの一つとして、MOTRONの取り扱いを開始することとなった。

ただし、モータリストが用意するMOTRONのラインアップはその中でも電動モデルに限定していく。脱炭素社会への動きが加速し、モーターサイクルといえどもこの流れを無視できない今、ディストリビューターとして販売網に責任をもって将来に向けた商品を供給していく責務があると考えているモータリスト合同会社では、現有のラインアップに加え、電動化を積極的に受け入れ、早いタイミングで電動モデルを用意することで、販売網店に将来に向けた安心を提供し、市場を先取りしつつ、モータリストならではの「楽しさ」「美しさ」「安心と安全」を継続的に供給していく考えをもっている。MOTRONの取り扱いはこの流れに沿うもので、モートロン・ブランドの中でも電動モデルに的を絞り、かつ楽しさが伝わる、ファンバイクとしての要素を持った2機種から日本に紹介していくこととした。

3月25日から東京・ビッグサイトで開催される東京モーターサイクルショーでデビューし、紹介するモートロンのモデルは、以下の2機種。いずれも日本専用仕様として出力などを作りこまれた専用品だ。モータリストでは現時点で用意できる電動モーターサイクルを単なるコミューターではなく、日常を非日常に変える楽しさを持った、モーターサイクリングのすばらしさを味わいつつ、未来へと足を踏み入れる商品として位置付けており、これに相当する商品と自信をもって紹介させていただくもの。価格、スタイル、クオリティのどれ一つをとっても満足いただける仕上がりをぜひショー会場でお確かめいただきたい。

Cubertino(キューベルティーノ)

Cubertino

伝統のスタリングを現代に再現。フルカバードボディは、当時をほうふつとさせるクラシックなもの。ドライブトレインをハブモーターすることで、日常の使い勝手を向上させ、さらに美しいスタイリングに貢献。出力は控えめながら、毎日のライディングが楽しくなる仕様とした。

定格出力(連続): 1.0kw(原付2種扱い)
60V26Ah DCブラシレス・ハブモーター搭載
車両重量(バッテリー抜き): 68kg(バッテリー込み78kg)
消費電力: 37Wh/km
走行可能距離: 56km(参考・定格走行時)
全長x全幅x全高: 1895x680x1020
タイヤサイズ: 70/90-17(F)、80/90-17(R)
ボディカラー: グラファイトグレー/グレイシャーホワイト
国内希望小売価格: 396,000円(10%消費税込み)

VIZION(ビジョン)

VIZION

小柄なボディにファンバイクの要素をふんだんに取り込んだ、遊べる電動マシン。定格出力は抑えながら瞬間的には大きなトルクを発揮させるモーターをユニットスイング式にレイアウト。後輪をベルト駆動とし、メインテナンスの手間も削減しながら、スポーツできる楽しさを大容量バッテリーで実現。

定格出力(連続): 1.0kw(原付2種扱い)
取り外し可能なリチウムイオンバッテリー 72V26Ah
DCブラシレス・センターモーター
車両重量(バッテリー抜き): 84kg
バッテリー重量: 16kg
消費電力: 35Wh/km
走行可能距離: 79km(参考・定格走行時)
全長x全幅x全高: 1760x810x1000
タイヤサイズ: 110/70-12(F)、120/70-12(R)
ボディカラー: グレイシャーホワイト/ブラック
国内希望小売価格: 440,000円(10%消費税込み)

なお、これらの機種はすでに複数台の在庫を保有しており、かねてより募集している、モータリストが将来に向けてコミットするモータリストeディーラーを通じてショーと同時に販売を開始する。予約の受付は本日から開始し、在庫分から順次出荷していく予定。試乗車はモータリスト合同会社にて準備し、媒体等への提供や試乗会の開催への協力などを行っていく。

モータリスト・eディーラー

モータリスト・eディーラーは、モータリスト合同会社が提案する様々なブランド、仕様の電動モーターサイクルやeBike(電動アシスト自転車)、電動キックボードなどを取り扱う販売店。モータリストでは脱炭素社会への適合に向け、こうした新時代の商品を積極的に企画、開発(自社開発、共同開発を含む)、あるいは輸入・販売を行っていくが、こうした新時代の商品についてはブランド別ではなく、モータリストの提案する電動モデルを販売するチャネルとして、eディーラーを用意する。eディーラーでは、特定低電圧を使用する電気自動車等の取り扱い資格の取得、整備環境の確保など、お客様に安心と安全を提供できる環境の保有を第一として、新たな時代にコミットした販売店像を作り上げていく。

モータリスト合同会社と、eディーラーの活動に今後もご注目いただきたい。

お問い合わせ
NEXT
Hello new world!